2007年04月26日
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超おっとりタイプのモミと、超アクティブタイプのナタネ、2人の美女のコントラストがもたらす素晴らしい世界!?

Written By: トーノZERO連絡先

 トーノZEROのアニメ感想です。

 今日のポケモンDPの感想。

サブタイトル §

「ナエトル対ナエトル!スピード対決!!」

あらすじ §

 恐ろしくあまいミツを探すサトシ達は、草ポケモンの使い手のナタネと出会います。

 ナタネとサトシはバトルし、サトシは惨敗します。

 ロケット団が襲ってきます。コジローが出す草ポケモンをナタネは非常に欲しがります。

 ロケット団はモミのガーメイルを奪おうとしますが、失敗して飛ばされます。

 急用ができたナタネは去っていきます。

感想 §

 今回はモミに加えてナタネも登場し、ゲストキャラの美女が2名というゴージャスな構成になっていますね。

 しかし、普通ならゲストキャラの重複は、互いの見せ場を食い合って魅力を損ないかねないものです。

 ところが、今回はそういうマイナス面がありません。なぜかといえば、モミとナタネが対照的すぎる極端な性格の持ち主として描かれているからです。

 あまりにおっとりしすぎたモミと、あまりに過激すぎるナタネは、2人揃って非常に魅力的なコントラストを見せてくれます。つまり、互いの魅力を相互の高め合っていると言えるわけです。

 更に言えば、前回気になった、モミというキャラクターの過剰なまでにおっとりした感じは、ナタネ登場の布石でもあったわけですね。これは凝った構成です。ナタネが登場すると、モミの性格は全く納得できます。

 そして、このナタネの性格も面白いですね。自分のペースで突っ走り、ロケット団の間にすら割って入り、コジローを圧倒してしまいます。しかも、バトルに強く、サトシは惨敗します。しかも、ポケモンを配下としてきちんと使いこなし、伝令までさせています。リーダーとしての資質もたっぷりあるようです。(そして、実は単なるリーダーではなく、ジムリーダーらしいこともさりげなく示唆されていますね。)

 さて、今回の見所をさらっていった感のあるナタネですが、実はサトシ敗北の衝撃の大きさも見所だと思います。それなりに自信のあったサトシは、一方的にナタネにやられてしまったことで、がっくりと膝を突くほどの衝撃を受けています。もちろん、サトシには敗北を受け入れる勇気はあるでしょう。しかし、今回のバトルは圧倒的に押し切られた形であって、同じ敗北でも傷の深さが違います。

 もちろん、ナタネはジムリーダーらしいので、サトシはそう簡単に勝てないのも無理はないと言えます。しかし、そのことは全く明かされません。ナタネは、あくまでたまたま出会ったノリの良いトレーナーとしてサトシと同格のバトルを行い、そして圧倒しました。これも、対戦相手の能力や可能性を引き出すというジムリーダーとしての仕事の一環なのでしょう、たぶん。サトシが有望なトレーナーであるからこそ、ナタネは同格のトレーナーを演じつつ、彼を圧倒して叩きのめす必要があったのでしょう。

 そう思うと、ほんっっっっっとうにポケモンっていい作品ですね!!

今回の一言 §

 包帯ぐるぐるのロケット団の名乗りは、途中までよく聞こえません。

 しかし、包帯を捨てた瞬間に鮮やかに聞こえるようになるコントラストの演出が見事!

 安定長寿番組でなければできない冒険ですね。